利用者側から見るサービス付き高齢者向け住宅の費用と特徴について

利用者側から見るサービス付き高齢者向け住宅の費用と特徴について

サービス付き高齢者向け住宅は、近年、非常に増加している介護施設のタイプです。

ただ、その費用感やどんなサービスがあるのか、などあまり分かっていない方が多くいらっしゃるのではないでしょうか!?

そこで今回は、「サービス付き高齢者向け住宅の費用と特徴」について詳しく解説していきます。

是非、参考にしてください。

サービス付き高齢者向け住宅の費用と特徴

サービス付き高齢者向け住宅は、高齢者が住みやすい賃貸マンション・アパートとイメージ頂ければ分かりやすいかもしれません。

別名「サ高住」と呼ばれております。

高齢者が住みやすい住宅ですが、具体的にはバリアフリーが盛り込まれた住宅で、更には介護職の方の定期巡回、見守りサービスが付いている住宅なのです。

有料老人ホームまで本格的な介護施設ではなく、多少手軽に高齢者向けの住宅に住みたいと考えている方に人気の介護形態と言えます。

ちなみに、サービス付き高齢者向け住宅に住みながら、介護保険サービスも利用できます。

サービス付き高齢者向け住宅の基本解説はこちら

サービス付き高齢者向け住宅の支払いは、主に二つ。

一つは入居前に支払う敷金・礼金」もう一つ入居後に毎月支払う「月額利用料」です。

また、入居前に家賃を支払う「前払い家賃」なるものがありますが、希望者が支払うものとなっているようです。

では、詳しく見ていきましょう。

入居時に発生する費用

・敷金、礼金について

イメージは、賃貸マンションとアパートと同様です。

賃料の2か月~3か月分の敷金・礼金が発生するケースがあります。

・前払い家賃について

基本的には、希望者が支払う方法です。

家賃の一部をあらかじめ支払って置き、月額費用を低く抑えることが可能です

少しずつ月額家賃に充当していく形で、消化していくようです。

退去時に残額があれば、返金される仕組みのようですが、各施設によってこの「前払い家賃」の規定は異なるかもしれませんので、しっかりとご確認することをお勧めいたします。

長く住むことを想定されている方であれば、この前払い方式はメリットが出てくるようです。

・保証金

施設によって保証金があるとこもあれば、ないところもあるようです。

この保証金は、万が一支払いが滞った場合などに割り当てられるお金です。

よって、支払いが滞ったりしなければ、返金されるお金となります

月額利用料について

サービス付き高齢者向け住宅の月額費用は、主に3つです。

・家賃

・光熱費

・共益費、管理費

家賃の相場は、一般の賃貸マンションやアパートが基準であり、やはり都心部のほうが高い傾向にあります。

光熱費においては、共益費・管理費に組み込まれていることもありますが、個別で支払うケースが圧倒的に多いようです。

更に共益費・管理費については、各施設でその費用感は様々です。

温泉やレジャー施設などをていきょうしているところは、その分共益費・管理費が上がることを想定できます。

上記、3つ以外にも月額費用が発生する項目があります。引き続き、月額費用の解説です。

一つは「食費」です。この食費は、施設によって様々ではありますが、基本的に30日喫食分が含まれていることが多く、1日1000円~1500円程度の費用が発生いたします。

月額にすると30,000円~45,000円程度です。

施設にキッチンが付いている場合は、もちろん自炊しても問題ありません。

施設によっては、食べたいときだけで食事を提供して貰えるような仕組みとなっており、現在多くの施設でこのように柔軟に対応して貰えるようです。

この場合は、月末に食べた費用だけ支払えば良いようになっております。

その他費用について

介護保険サービスを利用する場合は、別途費用が発生いたします

特定施設に指定されているサービス付き高齢者向け住宅では、サービス料の1割負担で利用が可能です。

下記、介護保険サービス利用時の費用の目安となります。

■特定施設に指定されているサービス付き高齢者向け住宅の介護保険報酬と自己負担額

要介護1 要介護2 要介護3 要介護4 要介護5
介護保険報酬
(円/30日)
159,000 179,100 199,800 219,000 239,400
自己負担額
(円/30日)
15,900 17,910 19,980 21,900 23,940

※2015年版となります。
※地域によって多少異なります。

クーリングオフについて

有料老人ホームと同様、サービス付き高齢者向け住宅でもクーリングオフが可能となっております。

その内容は「契約から90日以内に契約を解除した場合、入居一時金は全額返還」というものです。

クーリングオフをした場合でも、入居した期間の光熱費や家賃、食費などは支払う義務が生じます。

サービス付き高齢者向け住宅の費用について

サービス付き高齢者向け住宅の費用・料金において、注意しなければならないこともございます。

例えば、パンフレットや広告に記載されている月額費用は、最低限掛かる費用が記載されていることが多いため、入居後の予想以上の出費に悩まされることがあります。

こういったことにならないためにも、実際に掛かるであろう費用をしっかりと把握するようにいたしましょう。

月額費用の内訳

1.家賃

2.水道光熱費

3.共益費・管理費

4.付随のサービス(見守り、生活相談費用)

5.食費

6.介護保険サービス自己負担分

7.オムツ代

8.医療費・薬代

9.オプション費用

10.雑費(レクリエーション費、電話費他)

基本的には、上記の費用が掛かってくることをご理解頂いておくべきです。

多くの施設では、パンフレットやホームページ、その他の広告などで1~4までを記載しているケースが多く、極端な場合は1だけを費用として記載しているケースもあります。

よって、最初に把握した月額費用と実際入居した後の月額費用では、大きく異なることがあるため、ご自身もしくはご家族がしっかりと本当の月各費用を確認しておいた方が良いでしょう。

では次に、実際の「入居前費用」と「月額費用」を見ていきましょう。

サービス付き高齢者向け住宅の敷金と月額費用について

特定施設の場合

0円-33.3%
10万円未満-16.7%
10~15万円-⒙3%
15~20万円-14.9%
20~30万円-9.7%
30~50万円-5.2%
50万円以上-1.9%

特定施設以外の場合

0円-33.4%
10万円未満-17.5%
10~15万円-21.9%
15~20万円-14.9%
20~30万円-7.7%
30~50万円-3.8%
50万円以上-0.8%

※2014年野村研究所調べ

特定施設、そうでない場合でも3分の1の施設では、敷金不要となっているようです。

また、同調査では、月額費用の内、家賃の平均費用は「5万8千円」、管理費・共益費の平均費用は「1万7千円」、基本サービス費が「1万8千円」、食費が「4万3千円」、光熱費が「2千円」で、合計月額費用は平均で「13万8千円」となるようです。

これに加えて、「介護保険サービス自己負担分」、「医療費・薬代」、「雑費」などの費用が発生いたしますので、しっかりと各々が月額費用を把握する必要がありますね。

サービス付き高齢者向け住宅を利用するメリットは!?

サービス付き高齢者向け住宅は、比較的介護度の低い方が利用する傾向にあり、有料老人ホームよりも手軽に入居できるメリットがあります

介護度が低いものの、一人もしくは夫婦だけで生活していくには多少不安がある、という方々が一番合っている施設といって良いでしょう。

近年では、介護度の高い方を受け入れたり、看取り可能なサービス付き高齢者向け住宅も増えてきており、施設の形態・特徴は様々になってきております。

ただし、サービス付き高齢者向け住宅の介護サービスは、あくまでも「見守り」と「相談」となるため、実際の介護を受ける場合は、訪問介護などのサービスを利用しなければなりません。

そうなると、更に費用が発生するため、資金繰りが大変になることは間違いありません。

要介護度が上がると、特別養護老人ホームや有料老人ホームなどへ住み替えるケースも多いため、サービス付き高齢者向け住宅に一生住むという考え方は、ひとまず置いておくべきです。

老後において重要なことの一つに、資金繰りがあります。限られた財産と収入の中で、有意義な生活をしていくには、資金プランをしっかりと立て、介護施設を利用しなければなりません。

サービス付き高齢者向け住宅と有料老人ホームの費用比較

広さ20平米のサービス付き高齢者向け住宅費用内訳

入居時費用 入居一時金 0万円
その他一時金 0万円
入居時合計 0万円
月額利用料 賃料 6.2万円
管理費・運営費 2.6万円
食費 4.8万円
水道光熱費 自己負担
上乗せ介護料 0万円
その他 3.3万円
月額合計 16.9万円

広さ20平米の有料老人ホーム費用内訳

入居時費用 入居一時金 0万円
その他一時金 0万円
入居時合計 0万円
月額利用料 賃料 12万円
管理費・運営費 8.2万円
食費 3.2万円
水道光熱費 1.8万円
上乗せ介護料 0万円
その他 2万円
月額合計 27.2万円

東京都内を想定した一例をお伝えいたしました。

やはり、有料老人ホームの方が月額費用は10万円程度高くなりそうです。

どちらが良いかは、利用者の考え方や介護度によるため、一概には言えません

まとめ

いかがだったでしょうか!?

サービス付き高齢者向け住宅の費用感、特徴がよくご理解頂けたのではないでしょうか!?

地域包括ケアシステムが推奨されいてる現在、このサービス付き高齢者向け住宅は、ますます増えていくことが想定されます。

地域密着型の介護こそ、今後の超高齢化社会において、重要なことであることは間違いありません。

サービス付き高齢者向け住宅の入居をご検討されている方は、上記内容をじっくりとお読みになり、失敗しないサービス付き高齢者向け住宅選びをしてください。

サービス付き高齢者向け住宅への入居を考えているが、よく分からない方、迷っている方は、下記よりサ高住に特化した相談サイト「サ高住ノート」に相談してみてはいかがでしょうか!?

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