認知症による行方不明が年々増加!2017年は過去最多に

認知症による行方不明が年々増加!2017年は過去最多に

超高齢化社会が影響していることは間違いありませんが、日本の認知症患者は増加傾向にあります。

そして、この認知症が原因で行方不明になってしまう方も年々増加している状況です。

認知症の方への対策やサポートは徐々に広がりを見せているのですが、まだまだ浸透しきれていないのが現状です。

そこで今回は、認知症による行方不明について、そして現在のその対策についてお伝えいたします。

是非、参考にしてください。

年々増加する認知症患者の行方不明とその対策について

警視庁に発表によると、2017年に認知症によって行方不明になった方々は、全国で1万5863人にいらっしゃたとのこと。

一昨年よりも453人増え、過去最多の数字となっているようです。

行方不明者の数は5年連続増加となっており、その数は増すばかりです。

ちなみに2012年から統計を取り始めたとのことで、その2012年の認知症患者の行方不明数は9,607人だったようです。僅か5年で1.6倍を超える数字となっている実情は、驚くべきことではないでしょうか!?

行方不明になる理由は徘徊

認知症になってしまうとストレスや不安などが重なり、絶えず歩き回る「徘徊」が起こり得ます。

家の中でも外でもこの徘徊は起こるのですが、徘徊をするご本人にとっては、この徘徊は意味・目的があるもののようです。

この徘徊は多くの認知症患者が経験してしまうことであり、認知症患者の特徴的な行為とも言えるのではないでしょうか!?

記憶障害によって行方不明になることも

認知症患者の方は、普通に歩いていてもどこに行くのかを忘れてしまったり、自分の家がどこにあるのかも、どうやって家に帰ればよいのかも忘れてしまうことがあるようです。

これにより、行きたいところにいけないという不安が募り、とにかく歩き続けてしまうことがあるとのこと。また、人に道を尋ねる、タクシーに乗るといった判断が出来なくなることもあるため、行方不明となってしまうのです。

行方不明者はどうなる!?

行方不明になった認知症の方の72%程度は、当日に発見され無事保護されるようです。逆に残りの28%の方々は、亡くなってしまうこともありますし、数字後に見つけられるケース、いまだに見つかっていないケースなど様々です。

この72%という数字は決して悪い数字ではないのでしょうが、まだまだ各地域の認知症に対する取り組みが必要なのではないでしょうか!?

認知症の方々の徘徊等の対策について

認知症に対策においては、行政や警察だけでなく、地域住民の方々の意識が非常に重要になってきます。

その一貫として、2015年には「新オレンジプラン(知症施策推進総合戦略)」が始まりました。これは認知症に対する知識を深め、認知症の方やそのご家族などのサポートをしていこうというものです。

詳しくは下記をご確認ください。

新オレンジプランとは

また、「認知症サポーターキャラバン」というもの発足しております。これは認知症サポーターを全国で養成していこう、という取り組みです。

認知症に対する経験・認知症の方への対応が出来るスキルを持っている方で、自治体が研修を受けた方が講義を受けた方々を「キャラバン・メイト」と呼び、このキャラバンメイトが養成した方々を「認知症サポーター」と呼びます。

認知症サポーターキャラバンの詳しい解説はこちら

このように自治体が中心になって認知症の対策が行われており、その他にも徘徊を防止するシステムなども続々登場しておりますが、まだまだ浸透しきれていないのも実情です。

2025年には認知症患者は730万人に

団塊世代が後期高齢者となる2025年には、認知症患者数は730万人になぼるとのこと。その時には5人に1人が認知症を発症すると推計されております。

2025年には介護人材不足の問題だけではなく、認知症患者への対応策も大きな課題となってくるはずです。

認知症にさせない、ならないことが大切

年齢を重ねるとどうしても認知症を発症する可能性が高まりますが、それでもそれを遅らせたり、予防することは可能だと言われております。

やはり、介護予防がキーワードとなってくるのではないでしょうか!?この介護予防は本人自身、そしてのそのご家族が意識することが非常に大切であり、常日頃からその対策を行っていくべきでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか!?

今回は年々増加する認知症患者の行方不明とその対策について詳しく解説させて頂きました。

超高齢化社会の大きな課題となっている認知症への対策ですが、様々な取り組みがなされてはいるものの、これからも増加する一方であろう認知症患者数を考えると、まだまだやるべきことは多々ありそうですね。

認知症を他人事だと思わず、身近な人や自分自身がなってしまう可能性もあるということを意識し、一人一人が日々の予防や認知症への知識を身に着けていくことが大事なことはないでしょうか!?

介護業界情報カテゴリの最新記事